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リサーチ用語集

会場調査・CLT|マーケティングリサーチ用語(定量調査)

会場調査

会場調査は、調査対象者に特定の場所(会場)に来場してもらって調査を実施する調査手法です。 英語では、CLT : Central Location Test(セントラルロケーションテスト)と呼びます。

会場調査は、定性調査としても、定量調査としても活用されます。調査内容によって、対象者一人ずつ個別に会場へ来場してもらうこともあれば、大勢の調査対象者に同時に来場してもらって調査をする場合もあります。

会場調査は、その会場に来場してもらう必然性がある場合に活用されるもので、ネット・電話・郵送では代替できない調査内容の場合に登場します。例えば、ネット経由で視聴してもらうと著作権や肖像権の問題があったり、実物を見たり・触ってもらいたいけれども郵送するには対象物が大きすぎる場合などです。

以下に、会場調査の例を示します。

(例1) 擬似店舗

店舗を模倣した会場に、他社商品に混ぜて調査対象の商品を陳列し、一人ずつ来店してもらいます。いつも、自分がお店の中で行動するように行動してもらい、「その商品のパッケージは目立っていたか?」「どうして、その商品を手に取ったのか?(逆に、手に取らなかったのか?)」などをインタビューします。

これを10人程度に実施すれば、定性調査となりますし、サンプル数を増やせば定性調査になります。(ちなみに、実際の店舗での行動を調査する場合は、行動観察調査と呼ばれます。)


(例2) 浴室の使いごごちの調査

会場に浴室を設置し、実際にバスタブに浸かったり、シャワーを浴びてもらって、その使用感を調査します。


(例3) 放映前のCM内容のチェック

まだ、テレビで放映されていなテレビCMを会場のモニターに映して参加者に視聴してもらい、その良し悪しや訴求内容がうまく伝わっているのかを確認します。対象者が30人以上であれば、その設問の内容によって定量調査の意味合いを持ちます。


もちろん、会場調査では、会場の使用料・調査参加者への謝礼などの費用が必要になります。 また、「インタビュー」や「紙面でのアンケート」では調査結果のデータ化が必要ですので、手間と時間がかかります。

しかし、調査対象についての説明がネットや紙面だけでは難しい場合や、調査対象物の撮影やコピーなどのリスクを避けたい場合には会場調査が有力な候補となります。そのような場合は、是非、会場調査を検討してみてください。





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