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ネット調査|マーケティングリサーチ用語(定量調査)

ネット調査

ネット調査とは、インターネット(サーバー)上にアンケート画面を作成し、回答者がインターネット越しにパソコンやスマホを使ってアンケートに回答するものです。インターネットの普及に伴い一般化したマーケティングリサーチの手法です。ネット調査は、「インターネット調査」や「ウェブ調査」とも呼ばれます。

ネット調査が登場するまでは、定量調査の主役は「郵送調査」「訪問調査」「電話調査」でした。

その郵送調査ではアンケート用紙の印刷代・郵送費・アンケート結果のデータ入力費用などがかかる上に、アンケートの準備・実施に1か月以上を要するという時間の問題もあります。また、回収したアンケート用紙をデータ化する手間も必要です。

また、訪問調査では、郵送調査以上に費用と時間を要します。近年では、オートロックのマンションが増えたことにより、マンションの住民に接触しにくいという問題もあります。

そして、電話調査は、郵送調査や訪問調査よりも簡単に実施できますが、電話でオペレーターが質問文や選択肢などを読み上げるため、そのやりとりに時間がかかり、5問から10問程度が設問数の限界になります。

一方、ネット調査は、低コストで、かつ、短納期で実施できるため、インターネットが普及してからは、定量調査の主役はネット調査へと移り変わりました。

そのネット調査も、当初は、「ネットを使う人は特別な人なので、調査結果に何らかのバイアスがかかるのではないか?」という疑念が抱かれましたが、高齢者を含めてほとんどの日本国民がネットを利用する現在では、そのような疑念も払拭されつつあります。

しかし、調査内容や調査対象者によっては、ネット調査には相応しくないものもありますので、調査に応じて調査手法の選択を吟味することを忘れてはなりません。

◆ネット調査のメリット
 ・郵送調査などに比べて、低コスト・短納期で実施できる。
 ・特定の回答者(前問で選択肢1を選んだ人・・・など)に絞って設問を表示することが出来る。
 ・回答漏れがあった場合に回答を促すことができるので回答漏れがない。
 ・対象者が回答した時点で、回答結果がデータ化されている。

◆ネット調査のデメリット
 ・インターネットを使えない(使わない)人が対象者の場合は活用できない。
 ・パソコン/スマホ画面上での表現には限界がある。
 ・触覚や臭覚を伴う店舗などでの実際の感情と、調査の回答が乖離する可能性がある。





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